【メンバー出張:三重県編】「伊勢神宮」をランドマークとした観光誘客の強みと「三重県」としての導線づくりの課題


こんにちは。

スタートアップカフェコザスタッフメンバーの相葉です。

前回の台湾出張に引き続き、今回は三重県にやってまいりました。

もちろん出張です。(嘘です。)

 

さて今回やってきたのは、三重県にある「伊勢神宮」。

全国的にも有名で年間873万9211人(2016年)参拝客が訪れる「伊勢神宮」を目的地点とした三重県伊勢の観光誘客の仕組みがとても参考事例として紹介しやすいと思ったので、書いていこうと思います。

 

伊勢神宮とは

お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。
神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神おおみおやがみとして崇敬を集める天照大御神あまてらすおおみかみをお祀りする内宮ないくう皇大神宮こうたいじんぐう)と、
衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神とようけのおおみかみをお祀りする外宮げくう豊受大神宮とようけだいじんぐうを始め、14所の別宮べつぐう、43所の摂社せっしゃ、24所の末社まっしゃ、42所の所管社しょかんしゃがあります。これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。(伊勢神宮公式サイト「神宮について」より)

主に内宮がメインスポットになっており、ほとんどのかたがこちらに訪れる。

 

 

 

「伊勢神宮の内宮」を訪れるお客さんが必ず立ち寄る「おかげ横丁」

伊勢神宮の内宮までの道のりには、たくさんのお土産屋さん、食べ物屋さんが立ち並んでいる。
ランドマークとなる「伊勢神宮」までの道のりでお客さんは飲み食いをしたり、時間を楽しむわけだ。

 

私が訪れたのは平日だったが、やはり三重県一と言っても過言ではない名所には多くの参拝客が見られる。

「SNOOPY茶屋」というSNOOPYのアンテナカフェ&ショップもあり、ここにしかないSNOOPYグッズを目当てに訪れるファンも少なくないという。

魚介漁が盛んな伊勢志摩ならではの干物が並ぶお店などもある。

内宮前酒造場がある「株式会社伊勢萬」のしぼりたて生原酒。辛口だがフルーティでスッと入っていくのどごしの良い日本酒だった。(生原酒は予約制となっている。)

こちらのお店「すし久」で食べれる手こね寿司は絶品で行列ができる。

「伊勢」の定番お土産といえばやはり赤福。赤福本店がおかげ横丁にあり、イートインが参拝客で賑わっている。

伊勢神宮にはおみくじがないので、おかげ横丁内でおみくじを引くかたも多い。

おかげ横丁内にある宝くじ販売所。街のテイストに合わせた建物づくりで、かえるの置物「福かえる」に宝くじをのせるて拝むと・・・・きっと縁起のいいことが起きるかもしれない。

お香専門店「くつろぎや」。こちらのお店にしかない上品な香りのお香も多く、私の家では訪れるたびに買っている。一番人気の「水」というお香は本当におすすめで是非一度香りを体験してみてもらいたい。

伊勢志摩地域の中でも「鳥羽」は真珠の「ミキモト」でも有名な地域である。写真の真珠店は私の親戚がやっているお店だ。

このように、「伊勢神宮」を目当てにくる参拝客が通る道のりに魅力的なお店がたくさん並んでいることで、訪れたお客さんにその地域で消費活動を行っていただくという「観光」では理想的な仕組みができているわけだ。

 

京都でいう「清水寺」、鎌倉の「鶴岡八幡宮」なども同じように、それぞれの道のりにお土産さんや飲食店が立ち並び、まるで「城下町」を楽しんでいるような体験をお客様にしていただくことのできる魅力的な町となっている。

 

そして何より、私が気になったのはこのキャラクター

色々と話題にもなった三重県志摩市の海女さんのキャラクター「碧志摩メグ(あおしまめぐ)」

本当に色々とあったようで、現在は公認ではないようです。

 

しかし、好きも嫌いも議論が起きるほど、話題になったこのキャラクター。

僕は好きですけどね。(絵のタッチが)

 

 

「三重県」という広い地域で考えた上で着地型観光という視点での課題

(三重県の特産品販売サイト「Regionet」より抜粋)

 

「伊勢神宮」というランドマークを拠点に考えた場合の観光誘客はとてもいい仕組みで潤っていると考えられるが、「三重県」という大きな地域で考えた際に、課題をあげることができる。

三重県は空港もなく、新幹線だと主に「名古屋」、飛行機だと「中部国際空港(セントレア)」からの観光誘客が多いと考えられる。(関西国際空港(大阪)、京都からのお客さんもいるだろうが、それこそ大阪の「USJ」京都という大きな観光地があるので、名古屋方面から考えてみる。)

 

名古屋方面から「伊勢神宮」へ訪れる人はかなり多いだろう。
しかし、「伊勢神宮」へ訪れたお客さんが次にどこに行くか?と考えた場合。

三重県内ではなく、京都、奈良、大阪へ行ってしまう方が多いだろう。

伊勢から上の3地域へのアクセスはとてもいい。

それがゆえ、「名古屋(中部国際空港)→伊勢志摩→京都→大阪(関西国際空港)」で2泊3日というツアープランを立てやすくなっている。

ツアープランのサンプルはこちら

 

とても良いコースだと私も思う。

ただ、三重県の伊勢をさらに南下すると、世界遺産「熊野古道があるのだ。

 

三重県の代表的な世界遺産「熊野古道」

(「熊野市観光協会公式ホームページ」より)

ここも三重県を訪れたら是非訪れたい魅力的なスポットではあるが、こちらを訪れるとすると、「名古屋(中部国際空港)→伊勢志摩→京都→大阪(関西国際空港)」というコースがおそらく厳しくなってくる。

 

とはいえ、今回は「伊勢神宮」へ行ったので、次回三重に訪れた時に「熊野古道」へ行こう。と果たしてなるだろうか。名古屋から行きやすい観光地として「石川県の金沢」「岐阜県の白川郷」だってある。そんな魅力的な観光地よりも先にもう一度三重へ行こう!となるお客さんがどの程度いるか。

 

そう考えた時に、2泊3日(社会人の土日休みに1日有給休暇)という定番の旅行期間で「熊野古道」

を訪れるとなると、「伊勢神宮」なんかよりもハードルが高い。

 

そう考えた時に、どういうアプローチであれば観光客を誘客することができるか。

 

アプローチは「ショートステイ」ではなく「ミドルステイ」「ロングステイ」もしくは「移住」。

2泊3日のお客さんに「熊野」にきてもらうとなると、おそらく2日は熊野で潰れるだろう。

しっかりと楽しんでいただくのであれば3泊4日以上の期間がないと、他を回ることは難しい。

そんな時に、2泊3日のお客さんを誘客するというアプローチではなく、もっと他のアプローチを考えるべきではないかと私は考える。

 

こんな事例がある。

高知家で暮らす:http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/

 

土佐山アカデミー」などを始め、数多くの取り組みや有名ブロガーの移住など全国的にも目立つ高知県だが、やはりこういった取り組みや様々なノウハウやスキルを持った若い移住者が増えてくると、ますます民間レベルでの発信(アウトプット)も増えてくる。

移住後、東京のデザインの仕事を引き続き受けながら、おしゃれなカフェを開く。地元の方々と信頼関係ができてからは地元のお土産、特産品のデザインなどに携わる。

そのような形で少しずつ地域はソフトから変化が起こり始める。

 

沖縄市コザでも同様の変化を見ることができる

沖縄県沖縄市のコザでもここ1、2年で同様の変化が見られるようになってきた。

「STARTUP CAFE KOZA」を始め、ゲストハウス&カフェ「アーケードリゾートオキナワ」、エンジニアのためのシェアハウス「ギークハウス沖縄」など、沖縄市のコザ「一番街」というアーケード商店街に若者が集まり、これらの場所を目当てに移住を決める人も増えてきている。

そして、このように人が増えてきた町で新しく美味しい飲食店なども増えてきている。

このように観光客ではなくても「移住者」というものがきっかけでそこで活動する人が増え、そこから新しいアウトプットが発生する。そしてそんな地域に観光客が訪れる。

着火剤のひとつになっているわけだ。

 

「移住」と「観光」というのは、別軸に考えられがちだが、実際にこのような事例もあるわけだ。

 

観光には多くの課題があり、それを解決するアプローチもたくさんある。

2泊3日の旅行客をメインターゲットとする観光誘客がその地域の最善策であるとは限らない。

 

改めて、そのように実感をした出張(旅行)でした。

 

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